薄毛といえば額が広くなるというイメージが強いかもしれませんが実は日本人男性にとってより深刻で気づきにくいのが頭頂部から静かに進行するタイプの薄毛いわゆるオー字型やてっぺんハゲと呼ばれるパターンです。このタイプの最大の問題点は合わせ鏡を使わない限り自分では直接見ることができない場所に症状が現れるため本人が気づかないまま進行してしまうケースが非常に多いということです。電車の座席に座っているときやエスカレーターに乗っているとき後ろにいる人の視線が自分の頭頂部に注がれているような気がして不安になった経験はないでしょうか。頭頂部の薄毛はつむじ周辺の毛髪が徐々に細く短くなることから始まり初期段階ではつむじの渦巻きが少し広がったように見える程度ですが進行すると地肌の露出範囲が同心円状に拡大し最終的にはカッパのお皿のような状態になってしまいます。このパターンはハミルトンノーウッド分類においてもバーテックス型として特別に分類されており生え際が保たれている場合でも頭頂部だけが集中的に薄くなることがあるため正面から鏡を見ただけでは大丈夫だと油断してしまうことが最大の落とし穴です。頭頂部の薄毛の原因も基本的には男性ホルモンの影響によるヘアサイクルの乱れですが頭皮の血行不良や生活習慣の乱れストレスなどが複合的に関与している場合も多く特に頭頂部は筋肉がないため血流が滞りやすい場所であるとも言われています。対策としてはまず自分の頭頂部の状態を定期的にチェックする習慣をつけることが重要でありスマートフォンのカメラで頭の真上から写真を撮って記録したり家族やパートナーに率直な意見を聞いたりすることが早期発見の鍵となります。もし地肌が透けて見えるようになったりつむじ周辺の髪にボリュームがなくなりペタンとするようになったりしたらそれは進行のサインかもしれません。治療に関しては内服薬によるホルモンバランスの調整に加えてミノキシジル外用薬の使用が特に効果的であるとされており頭頂部は生え際に比べて血管が豊富であるため外用薬の成分が浸透しやすく比較的治療効果が出やすい部位であるとも言われています。また頭皮マッサージを行って血行を促進したり紫外線のダメージを防ぐために帽子を着用したりすることも補助的なケアとして有効です。しかし放置すれば頭頂部の薄毛は前頭部の薄毛と繋がり広大な脱毛エリアを形成してしまうため気づいた時点で即座に行動を起こすことが何よりも大切です。見えない敵と戦うためにはまず敵の存在を認識することから始めなければならず自分の後ろ姿にも責任を持つという意識が頭頂部の若々しさを守ることにつながるのです。恥ずかしがらずに専門医に相談し適切な治療を受ければ頭頂部の髪は復活する可能性が十分にありますので諦めずにケアを続けていきましょう。
頭頂部から始まる薄毛の恐怖と対策