四十五歳を過ぎたあたりから体のほてりやイライラといった更年期障害の症状と共に気になり始めたのが髪の毛のボリュームダウンであり以前は太くて硬い髪質が悩みだったのが嘘のように細く頼りない髪質へと変化しヘアセットをしてもすぐにペタンと潰れてしまうことに大きなショックを受けました。これは閉経に向けて卵巣機能が低下し髪の成長を守ってくれていた女性ホルモンのエストロゲンが激減することで体内のホルモンバランスが男性型へと傾きヘアサイクルが短縮されてしまうことが主な原因ですが老化現象の一つだから仕方がないと諦めてしまうにはまだ早く適切な対策を講じれば若々しい印象を保つことは可能です。私が実践して効果を感じたのはまず外側からのアプローチとして髪型を変えることであり美容師さんと相談してトップにレイヤーを入れたり分け目を作らないスタイルにしたりすることで視覚的なボリューム感を出しつつ頭皮への負担を減らすことができました。また毎日のシャンプーも見直しエイジングケアに特化したアミノ酸系の商品に変えることで頭皮の乾燥を防ぎ健康な髪が育つ土壌を整えるようにしました。しかし外側のケアだけでは限界があると感じ内側からのケアとして食生活の改善にも取り組み大豆イソフラボンが女性ホルモンに似た働きをすることを知って納豆や豆腐を積極的に摂るようにしたり抗酸化作用のあるビタミンEを含むナッツ類をおやつにしたりと口に入れるもの一つ一つに気を配るようになりました。さらに婦人科で相談してホルモン補充療法を受けることも検討しましたがまずは漢方薬で体調を整えることから始め血の巡りを良くすることで頭皮への血流も改善されることを期待しました。それでも改善が見られない場合には薄毛治療専門のクリニックを受診することも有効な選択肢でありそこでは女性特有の薄毛のメカニズムに基づいた治療薬やサプリメントを処方してもらうことができます。私が実際にクリニックで処方されたのはミノキシジルの外用薬と髪の栄養となる成分が凝縮された内服薬でしたがこれを半年間継続したところ分け目の地肌が見えにくくなり一本一本の髪にコシが出てきたのを実感できました。治療には費用がかかりますが自分への投資と考えれば決して高いものではなく毎朝鏡を見てため息をつくストレスから解放されたことは何事にも代えがたい価値がありました。更年期は女性にとって心身ともに揺らぎやすい時期ですがそれは同時に自分の体と向き合い労るための大切な時期でもあり髪の変化もそのサインの一つとして受け止めることが大切です。薄毛を隠そうとして帽子ばかり被っていた時期もありましたが今は堂々と風になびく髪を楽しむことができており年齢を重ねることをネガティブに捉えるのではなくその時々の自分に合ったケアを見つけていく楽しさに変えていくことができました。